元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

子どもにとって学校はサバイバル?

子どもの自殺やいじめが

社会問題となっていますが、
もうひとつ忘れてならない問題として、

不登校があります。

コロナの影響もあり

不登校になる生徒は増えている中、
保護者にとって深刻な問題のひとつです。

 

複雑化する学校での人間関係

こんにちは、

名古屋市通信制高校

不登校経験のある生徒たちに

大学受験指導している福ちゃんです。


今日は、不登校の原因として

友人関係の考えていきたいと思います。

文科省では、不登校


「連続または断続して

年間30日以上

欠席した児童生徒
(病気や経済的理由によるものを除く)」

 

と定義しています。

また、不登校になったきっかけ

(複数回答)として多いのは、

   

小学校   

「不安など情緒的混乱」

「無気力」

「親子関係をめぐる問題」


   中学校   

「不安など情緒的混乱」

「無気力」

「いじめを除く友人関係」


全日制高校

「無気力」

「不安など情緒的混乱」

「いじめを除く友人関係」


とされています。

なお、「いじめ」による

不登校は統計では数が少なく出ます。
それは、学校側がいじめを認定せずに、
情緒混乱や親子関係など
本人や家庭に原因を求めることが多くなり、
いじめや不適応など学校に関わる理由が
少なくなる傾向があるんです。


今回のテーマとして

お話したいのは、
中学校と高校における

「友人関係」です

ひと昔の前まで不登校は、
学業不振、学校の指導に対する不適応、
進路への不安などが

主な理由と考えられてきました。

ところが最近は、

友人関係が中心となっています。
特に中学、高校では

不登校の30%程度が
友人関係だと言われています。

いじめも一種の「友人関係」

の問題であると捉えれば、
現在の中学生と高校生にとって

人間関係が、
いかに大変な問題であるかが分かります。


もちろん、不登校には
さまざまな要因が絡み合っています。
しかし、現在の子どもたちは
大人が想像する以上に
複雑な人間関係の中で
「サバイバル」しているということを
知っておく必要があるでしょう。

元気に過ごしている生徒でさえ、
何かしら日々の生活の

ストレスを感じています。

それは大人が会社で感じるストレス、
あるいは、ママ友同士に関係で感じるストレス。

子どもたちも

同様のストレスに晒されています。
子どもだからと

甘くみることなく、
そういった部分のストレスに

きちんと目を向け、
意図的に発散させてあげることが必要です。

不登校の保護者に求められるのは、「管理」ではなく「適度な距離感」

もし、我が子が不登校になったら、
保護者は子どもを

どうサポートしていくのがよいでしょうか。

「学校の勉強に遅れないかな」
「友人関係がなくなってしまわないかな」
「進学や、就職に影響が出ないかな」

様々な不安が頭をめぐることでしょう。
子どもにはどういう環境を

用意したらよいでしょうか。

 

こんにちは、名古屋市通信制高校
サポート校で特進クラスの担当をしている
福ちゃんです!

 

今日のテーマは僕自身も保護者面談時に
質問されることがある内容です。
なので、僕なりに考えた内容を

お話していきたいと思います。

まずは、結論から。

 

学校に行かないと不安から、
早く学校に戻した方が良いと考えがちですが、
まずは心の傷を癒やすのが先。

適度な距離感を保つことで、
癒やされていくものです。

そして、子どもが自力で立ち直る力を
信じてあげてください。


不登校になったら、

まずしてあげたいのは

心のケア

 

子どもが学校に行けなくなった時、
保護者がすべきことは
まず子どもをたくさん甘やかすことです。

学校に行かないというのは、
子どもにとっては
保護者が思う以上に緊急なことなんです。

保護者に言われなくても、
子ども自身が学校に行かないことに
不安を感じています。

「将来どうなっちゃうんだろう」
という不安は、想像以上なことでしょう

そして、そこに至るまでには
必ず親にすら言い出せないほど
つらい何かがあったはずです。

なぜなら、学校を休むというのは、
とても傷ついているからです。


だから、まずは何よりも、
傷を癒やす時間が必要なんです。

傷が癒えない限りは、
先に進むことができません。

何よりも親が甘やかしてあげることが
子どもの心の傷を癒やす近道です。

 

思春期の子どもには、
ふだん禁止していることを

解禁してみる

 

思春期の場合は、
なかなか話したがらないものですが、
話せるとしたら食後ですね。


一緒にごはん食べて、

和やかな雰囲気で
そのままテレビの話や

世間話を続けるうちに、
気持ちに余裕が出てくるでしょう。

たわいのない話をする時間があるほど、
気持ちは楽になっていくものです。


ただ気をつけてほしいのは、
将来や勉強の話をしようとはしないこと。

こちらの聞きたいことを

聞き出すのではなくて、
子どもが話したいことを

好きなだけ話してもらう意識です。

本人が自分からその話を触れてきたら
不安な気持ちを

たくさん受け入れてあげてください。
否定はしたらだめですよ?


それから、ふだん控えさせていること。
もしくは、時間制限があることを
好きなだけやらせてあげてください。


たとえば、ゲームやテレビのこと、
毎日の宿題をするかどうか、
夜寝る時間・朝起きる時間とか。

それを、

「お休みの時期だから、

好きにしたらいいよ」
ということにしてあげてほしいんです。

 

また試してみてほしいのは家の留守番です。
親の期待に応えられていない自分を
家族にさらし続けることが、
つらいものなのです。

留守番を頼んでみたとき、
不安で嫌がるようなことがなければ、
試してみてください。


留守番の時間は、
親の目がないことが
重圧から解放されて休憩になります。

もちろん、ずっと家を

空けておくわけにはいかないです。
不登校だからといって
ずっと子どもを見張っていなくては
いけないわけではないんです。

お子さんも1人の意志を持った人間です。
年齢を考えたら、大人とそう変わりません。

これは不登校に限らずですが、
親が「適度な距離感」を意識的取って、
体裁としては、

大人らしく扱ってあげることです。

ここが難しいんですが、
「体裁として」が大事なんです。
あえて、見過ごせるところは
見過ごしてあげると言えばいいんですかね。

そうして、甘やかしているうちに、
子どもは段々と親を試すようになっていきます。

例えば、お風呂に入りたがらないとか、
一日中パジャマでいるといった、
ちょっと叱られそうなことです。

何か言いたくなると思うんですが、
そこはぐっと飲み込んで、
そのままほうっておくと、
子どもは「なんか優しくなったな」と気付きます。

そうしたら、自分なりにルールを作って、
ちゃんとしようとするものです。
縛れば縛るほど、親がやってくれるからと
子どもは自分なりのルールを作らなくなります。


勉強はやる気があれば

追いつけるから大丈夫

 

子どもの体調さえ悪くなければ、
心配なるのは勉強の遅れだと思います。

でも、勉強は1年ほどあれば取り戻せる、
ということを覚えておいてください。


これは逆に言うと、
小学校の勉強を6年間、
中学校の勉強を3年間もかけて行うのは、
やる気のない子たちに合わせてるためです。

僕自身も中学高校とほとんど勉強してないですが、
2浪で名古屋大に入れているので、
6年分を取り戻せています。

やる気のある子どもなら、
短期間で習得できるはずなんです。


だから、不登校の場合でも、
学習のサポートをするための時間を
保護者が作らなくても良いんです。


親と先生、両方の役割は担えません。
それをしようとすると、

子どもとの関係が崩れます。

学習面は、本当にやる気が出たときに、
外部委託して、塾やAI教材、ドリルなどを
活用するほうが早いです。


また学校との連携も
親子にとって有意義であれば
大切にしてください。

その際は、学校の担任の先生よりも、
スクールカウンセラーフリースクール
相談してみるのも1つの手段です。

学校の先生は、あくまでも
学校に来る生徒に対応するプロであって、
不登校の子どものプロではないです。
それは塾も然りですが。


学校の担任の先生には、
今どうしているのかの
報告をするだけでもよいと思います。


なによりも、気持ちをマイナスから
まずはゼロ地点に持っていくことに

時間を割いてください。

そこをせずに、

学校に戻らせようとしても、
一歩も前に進みません。

むしろ、「親は気持ちをわかってくれない」と
思うばかりになり、溝が深まってしまいます。


保護者の役割は、

傷ついている我が子を甘やかすこと。
自分の目指したい夢に向かっていく力は、

どの子も持っています。

 


まとめ

保護者に大事なのは、「適度な距離感」です。
子離れといっても良いかもしれません。


不登校かどうかに関係なく、
将来自立して、幸せになってもらうことが
子育ての最終目標ではないでしょうか?

いま目の前の課題ばかりに気を取られず、
長期的な視点で、応援してあげてください。

不登校になる前、なった後に保護者ができることって何があるの?

「最近、学校に行きたくないって言う」
「学校を休みがちになった」など
不登校の兆しがあったとき、
どのように子どもに関わればよいのでしょうか?

こんにちは、名古屋市通信制高校のサポート校で
特進コースの指導担当をしている福ちゃんです。

今日は、不登校前後で保護者の方が
どのように子どもに関わることがよいのかを
一緒に考えていきたいと思います。

 

不登校かな?と思ったら、

専門家に相談


うちの生徒を見ていてもそうですが、
いきなり長期間休んでしまう子は少なく、
多くの子は休む前から
体調不良で休みがちになったり、
学校で暗い顔が増えたり
SOSのサインを出しています。


なので、朝起きれない、体調不良、
遅刻・早退が増えたなど変化があったら、
早めに教育関係の人に

相談した方が良いかと思います。

例えば、僕らのカウンセリングでは、
学校に行けなくなってしまった理由を
ゆっくりと時間を掛けて解きほぐす中で、
まずは学校を怒りや不安、恐怖を感じずに
心穏やかに過ごせる居場所だと
思ってもらえるように支援しています。

子どもたちとからすると、
保護者の方よりも、第三者の先生の方が
色々と話しやすいようで、
保護者の方が無理に原因を

聞きだそうとするのではなく、
そこは専門家に任せたほうが

よいのかなと思います。

また、不登校ではなくても、

子どものことで心配があれば
早めに相談してもらえると嬉しいものです。

たとえば、

「最近は元気に通っているけど、
長期休み明けは休みがち」
「学校生活に疲れている感じがする」と
いったことでも、知っておくと対策が出来ます。

実は、早めにカウンセリングを行い、
適度に休息を取らせるなど
アドバイスをしておくことで、
長期欠席せずにすむ子も多いのです。

 

家庭では、

穏やかな気持ちで

過ごせるように


我が子が学校を休んでしまうと
「勉強が遅れてしまうのではないか」
「友人関係が悪くなるのではないか」と心配し、
保護者は早く学校に行かせたい

という気持ちになると思います。

僕も自分の子がそうなったら、
同じように不安になると思います。
何か出来ることをしてあげなきゃと。

ただ、うちの生徒を指導していて思うのは、
勉強や人間関係などやる目的は
結局「将来、社会で自立できる」だと思います。

短期的な遅れを心配するために無理をさせて
長期的な不登校になってしまったら、本末転倒です。
最終的に我が子にどうなってほしいのかを
1人で抱えずにご家族で考えてほしいです。

 

結論としては、


なぜ不登校になってしまったのかなどの
原因追及は専門家に任せ、

家庭では十分に休息をとらせ、
普段どおり過ごしてほしいです。

子どもが家の中で元気な状態に戻ってくると、
保護者は「学校行けるんじゃないの?」と
イライラしてしまう場合もあるかもしれませんが、
家の中で元気になっているのは、
心が落ち着いてきた証拠です。

心が落ち着いてくると、
段々と考える余裕ができて
向き合うべきものに
再び向かい合う準備ができるのです。

不安や恐怖はゼロになることはありません。
しかし、本人の「学校に行きたい」という思いが
強くなったときにやっと登校できることが多いです。

いかにその気持ちを育ててあげることができるか。
結局出来ることはそれしかないかと思います。


また、不登校を予防するためには、
子どもに上手に息抜きさせることです。

学年が上がると自然と、
勉強や学校行事、習い事などで
忙しく過ごすことになります。

その中で真面目な子ほど

「がんばらなきゃ」と
張り切って、疲れてしまっています。

大人でもそうですが、

張り詰めすぎでは
いつか糸がぷつっと切れてしまいます。

たとえば、

1日1時間、1週間に半日、
期末テストが終わった数日間など、
何もせずゴロゴロ休息できる時間があるなど、
メリハリをつけた生活ができるよう、
意図的にサポートをしてあげる必要があるでしょう。

また、たわいもない話を
たくさんしてあげてほしいと思います。

思春期になると子どもに
「うざい」とか、

「めんどくさい」と
言われるからといって、

距離を置いてしまう
保護者のかたもいるかもしれません。

それでも、めげずに

子どもに関わってほしいと思います。
子どもと同じ目線だと

イラっとするかもしれませんが、
大人として成長を見守るつもりで接してください。

ポイントは、

子どもの好きな話題を

話させるということです。
こちらが話して欲しいと思うことを

引き出すのではなく、
子どもが話したいことを

話せる雰囲気が大事なのです。


そうした保護者とのつながりは、
子どもにとって大きな安らぎになります。

最後になりますが、
「等身大のあなたでいいんだよ」と
自信をつけさせてあげてほしいです。

ありのままを受け入れてあげて欲しいのです。

良いところを認めてあげ、
<自分の核>になるようなものを
育んであげるとよいですね。

特に、環境が大きく変化する
タイミングの子には大切ですよ

子どもが学校に行きたくない時ってどうしたらいいの?

こんにちは!
名古屋市通信制高校のサポート校で、
勤務している福ちゃんです!


今日のテーマは、、、

「学校に行きたくない」

 そんな時どうすればええか


まず、「学校に行きたくない」と思うことは
決して悪いことではありません。

しかし、「もっと頑張らないといけない」と
自分を責めてしまう人もいると思います。

その中には、

悩んでいることを

打ち明けられずに、
一人で抱え込んでしまっている

そんな人もいるでしょう。

なので、すでに不登校になっている人も、
まだそこまでは至っていない人も
ケアが必要であることは変わりません。

今回は、

「学校に行きたくない」

と感じているとき、
どう自分に向き合い、

対処すればよいのかを話していきますね。

 

学校に行きたくない理由は

人によってさまざま

 

学校に行きたくない理由は人によって違います。

その中で、自分と

同じ悩みを抱えている人を
見つけることで

少しホッとすることもあるでしょう。


また、自分の悩みを

上手く言葉にできずに
モヤモヤを感じちゃう人も、
ほかの人の悩みを知ることで、
自分の感情を整理できるかもしれません。


僕は生徒の悩みに対しては、
「先生も同じではないけど、
 そんな風に感じた時期があったよ」と
共感を示すようにしています。

そんな簡単な一言ですが、
それで生徒が心を開いてくれることも
多々あります。


以下で紹介しているものは

あくまで一例ですが、
学校に行きたくない理由として

大きなものは、

・人間関係に悩んでいる
・学校の先生と相性が悪い
・入学や進級による新しい環境になじめない
・進路に不安を感じている
・勉強についていけない
・校則が肌に合わない

もちろん、これら以外にも理由はありますし、
それぞれの要因が影響し合っているせいで、
うまく整理できない場合もあります。

周りの人間が知っておくべきは、
悩みは本人がどう感じているかが重要です。
個人的な価値観で判断するものではありません。

大切なのは、本人の意思を尊重し、

周りの人が味方になることです。

 

自分に向き合い、

前に進むための3ステップ

 

学校へ行きたくない人の中には、
「学校を休むこと=悪いこと」という印象を
持っている人もいると思います。

また、本人がそう思っていなくても、
周りの人が休むことを否定的に捉え、
本人にプレッシャーを与えている場合もありますね。

 

しかし、学校を休むことは

ネガティブなことではありません。

本人が日々の生活で

すり減らしたエネルギーを充電したり、
心の中の問題と向き合うために必要な時間です。

少しずつ段階を踏んで心身を回復させ、
気軽に前に向かえるようにしましょう

 

【ステップ1】
学校を休むことをポジティブに捉える

本人が自分を大事に思い、
自ら問題の解決に向かっていくために、
今は学校を休むことが必要であることを、
まず本人と周りの人で認識しましょう。


ポイントは、

何よりも「自分の健康が大事」だと
本人に自覚してもらうことです。

【ステップ2】
ゆっくり休息を取る

心身が回復するまでは、
思う存分、ゆっくり休みましょう。

一日中ベッドの中にいて

ほとんど活動できなかったり、
昼夜逆転したりしてしまうことも

あるかもしれませんが、

心にゆとりが戻ってくるまでは、
無理に直そうとしなくても大丈夫です。

逆に、中途半端に休んでも、
結局、十分に心が休まらず、
逆効果になってしまうこともあります。

 

【ステップ3】
家族と話し合いながら自分に向き合う

問題に向き合うための余裕が

心に出てきた人は、
自分の思いを

家族に話してみてもよいかなと思います。

保護者側は、

本人が思いを打ち明けようとしているなら、
しっかりと耳を傾け

味方になることが大切です。

ポイントは、

無理に問いただすのではなく、

聞き出すこと。
また、押し付けるのではなく、

意見を交換することです。

 

休息を十分に取り、家族で話し合いながら
少しずつ心を整えていくことが大切です。


十分にエネルギーを充電し、
準備ができたら学校への復帰を
少しずつ進めていきましょう。

 

また、家族と話しにくい場合は
別の相談先を活用しましょう。

悩みを抱えながらも、

家族と話しにくい人や、
そもそも家庭に居場所がないと

感じている人もいるでしょう。

僕のコメント欄でも良いですし、
以下の相談窓口や専門機関を

活用するのもよいでしょう。

 

悩みを相談する際に利用できる窓口

スクールカウンセラー
・教育相談センター
・ひきこもり地域支援センター
・子どもの人権110番

通信制高校と全日制高校の違い➁

第2回です!
なるべく要点を押さえて、

通信制と全日制の違いをお伝えしていきます。
今回は、卒業までをまとめていきたいと思います。

----卒業要件----

 

通信制:74単位以上の修得

    +36ヵ月以上の在籍

    +30単位時間の特別活動
全日制:授業の出席と定期考査による単位取得

    +36ヵ月以上の在籍

 

通信制高校の特徴は、

出席日数が要件に含まれないことです。
なので、通い方は人それぞれです。
最近ではオンラインのみで

自宅で完結するコースもありますね。

 

また、特別活動は

全日制でいう体育祭や修学旅行の
代わりになるものと

考えてもらえれば良いかと思います。
僕のサポート校では、

スポーツレクや映画鑑賞などをしています。

 

----初年度費用----

通信制公立:4~6万円
   私立:25万円以上

全日制公立:12万円程度
   私立:72万円程度


学費だけ見ると、通信制の方が安く見えますが、
通信制はサポート校などに属すると

別途費用が掛かるので、
全日制よりも安いとは言えません。

例えば、大学進学を目指すようなコースだと、
年間で100万円以上掛かることもあるので、
各学校の費用を比較することをおすすめします。

ただし、サポート校は

卒業まで面倒を見てくれるので、
自己管理に不安がある場合は、

活用した方が現実的です。

----卒業後の進路----

 

通信制:大学進学18%程度、

    専門学校22%程度、就職19%程度

全日制:大学進学55%程度、

    専門学校16%程度、就職17%程度

大学進学率は全日制の方が高いですが、
これはそもそも選択肢に入っていない生徒が
通信制には多いこともあるでしょう。

やはり、通信制には

不登校経験者も多いので、
卒業後すぐに他の進路に

進めない場合も多いです。


これは実際にサポート校で指導していても、
4割ぐらいの生徒は

そうゆう選択肢を取っていきますね。

 

ここまで通信制

全日制の違いをまとめてきました。

細かい部分に違いはありますが、
個人的に通信制をおすすめする最大の違いは
自分の時間の量」だと思います。

通信制の方が、部活などの

時間的制限がないので、
自分に使える時間量は

明らかに多いと思います。

それは、自分の将来に

投資できる時間が多いとも言えます。
その後の社会で活躍することを考えたら、
通信制と言う選択肢は十分にアリでしょう。

 

fukutatakuma.hatenablog.com

fukutatakuma.hatenablog.com

 




通信制高校と全日制高校の違い①

こんにちは!

 

年々、不登校の生徒も増えていたり、

芸能活動やスポーツ活動に

専念したい生徒がいたりと、

通信制高校の需要は増えています。

 

実際、認知度も

すごい上がってきていますが、

我が子が通うとなると

その違いが気になりますよね。

 

そこで、通信制高校の特徴を軸に、

全日制高校との違いを

まとめていきたいと思います。

 

----入学試験----

 

通信制:面接・作文が主流。

    学力試験はない場合が多い

全日制:基本的に英数理国社の5科目受験、

    または英数国などの3科目受験が多い

 

通信制は基本的に厳しい試験を課しません。

うちのサポート校も面接のみです。

また、面接といっても

親御さん、生徒さんの意思確認に近く、

何か特別な対策が必要なものではありません。

 

----入学時期----

 

通信制:4月、10月が多い。

    学校によっては通年もある。

全日制:4月のみが主流

 

なお、転入時期は通信制は、

通年の場合が多いです。

そのため、既に通っている

高校に行くのが難しくなった場合に、

すぐに移って、環境を変えて、

再スタートできます。

 

----通学頻度----

 

通信制:週0日でも可能。自宅学習コースもあり。

全日制:週5日以上

 

通信制では、

タブレット学習が主流になっており、

自宅でも卒業に必要なレポートを

進めることができます。

 

そのため、全日制のように

毎日通学をする必要はありません。

空いた時間は

アルバイトや趣味、

受験勉強などに利用できます。

 

なお、卒業までに一度も通わなくて良いか?

となると、それは違います。

 

スクーリングといって、

高校の教員免許を持つ講師の授業を

学校のように集団で受ける機会があります。

 

これは卒業要件にも含まれているので、

その際には通学する必要があります。

 

 

第1弾は、入学から通い始めるまでを中心に

通信制と全日制の違いをまとめていきました。

 

第2弾は、卒業するまでです。


 

fukutatakuma.hatenablog.com

 

生徒の悩み ~知的障害テストを受けて~

今日の生徒の悩みは

 

 「中学生の時に知的障害テストを受けたら

  平均よりも数値が低かった自分が

  大学進学なんて考えてよいのでしょうか」

 

これまた答えるのが難しい質問が来ました。

生徒の苦労とかだけを考えていくと、

大学進学するのが正解かは難しい。

 

でも、本人は大学に行きたい。

 

うーん。難しい。

僕は「自分の人生だし、

自分の好きなように生きよう」と思って、

親の事前相談せずに、

干渉をすべて断ち切ってきました。

 

なので、きちんと情報として、

今後の起こり得る困難も伝えた上で、

生徒が選ぶなら、

どんな子でも大学進学を目指すのは、

本人の自由かなと思います。

 

こうゆう時に、

「本人のことを思って」とかの

大人に都合が良いフレーズを使って、

生徒の可能性を摘むことだけは

避けたいですしね。

 

歴史とか学ぶと思いますけど、

その時の判断に

絶対的な正解・不正解なんかはなくて、

いつひっくり返るかは誰も分からない訳です。

 

であるならば、生徒自身が

「楽しい」「頑張った」と思える

選択を応援してあげたいな。

 

決して甘い道のりではないし、

自分の選択に後悔することも

あるかもしれないけど、

そもそも人生ってそんなもんで

それをどう乗り越えるかを

学んでいかないと

結局どこかでどうにも

ならなくなってしまう。

 

それなら、僕は高校三年生までしか

向き合ってあげることが出来ないので、

その中で、どんな困難でも乗り越えられるように

色々な経験をさせてあげたいと思います。

 

価値観はそれぞれなので、

これを読んでいる親御さんの中には、

受け入れがたい主張かもしれませんが、

それは仕方ないですね。

 

ただ、どちらも生徒のことを

考えた結果だと思うので、

白黒はっきりつける必要なんかはなく、

僕らは彼らの成長を見届けながら、

ずっともがいていくだけで

良いんじゃないでしょうか。