元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

2025年で大きく変わる共通テストの対策 ~結局は地頭で決まるのか~

こんにちは!
名古屋市通信制高校
不登校を経験した生徒たちに
大学受験指導をしている
ふくちゃんです!


今日は2025年度で
大きく変わる共通テストを
どうやって対策していくのか

 

 



これについてお話していきます。


【英語】
近年の共通テストは
とにかく時間が足りないという声が。
この傾向は今後も続くと思います。

僕はセンター試験の時代でしたが
あの当時は出来る人は
制限時間の半分でも
解き終えていました。

しかし、いまの共通テストは
僕が解いていても
さすがに半分では終わらないですね。

この背景にあるのは
文字数が増加が挙げられます。
いまは約6000語も読まねばならず
親世代の頃よりも倍増しています。

問題の傾向としては、
時系列に選択肢を並び替える問題などが
必ず含まれる傾向にあります。

 

また、共通テストの特徴として
リスニングの配点が大きいことが
挙げられます。

特にICプレイヤーには
音の聞こえ方などに
慣れが必要ですので
模試などで触れた方が良いでしょう。

おすすめは、少し大きめで聞くことです。
一回しか音声が流れないので
聞き逃しはなくしたいです。


また、私立対策にはなってきますが
外部試験を取得しておくと良いでしょう。

最低でも英検2級程度
(CSEスコアで2000程度)は
持っておくと

・指定校推薦
・公募制推薦
・総合型選抜

などで有利に働くのはもちろん、
共通テスト利用入試や
一般入試でも
英語の試験を
点数換算してくれる場合が
多いので積極的に取り組みましょう。

 

【国語】

近年の動向として、
知識に頼る問題が減り、
思考力を確認する問題が増えたので
時間が足りないという生徒が増えています。

2025年度には、
解答時間が90分に増える予定ですが
これは受験生にとっては改悪です。

試験時間が長くなると
基本的に集中力が低下します。

そんな中、思考力を確認する問題が
より増えるということは
これまで以上に地頭の良さで
差がつきやすい試験になるでしょう。

 

【数学】

数学も思考力を確認する問題が増えています。
特に、文章量が増えており、
その影響で計算に入る前の前提条件の
理解に苦しむ受験生が増えています。

小中学生時代に、文章題に苦しんだ生徒は
同じく共通テストに苦しむでしょう。

その背景には、文章から
必要な情報を抜き出すスキルが
関わっているので、
そういった練習も必要となってきます。


【理科社会】
2025年度の変化の影響が大きい科目です。

特に社会は「地理総合」「歴史総合」と
現行における複数科目を縦断する科目があるため、
幅広い知識とその知識同士の関連性を
理解しておく必要があります。

その結果、他の科目と同様に
物量勝負で暗記で乗り切るという
学習では太刀打ちができなくなります。

【情報Ⅰ】
2025年度から新しく含まれる科目です。
大学入試センターが予想問を公表しています。
令和7年度以降の試験に向けた検討について | 独立行政法人 大学入試センター (dnc.ac.jp)

正直難しさは感じませんが、
対策は難しく、各予備校も困ってる感じですね。

プログラミングに関わる出題も
多くなりそうなので、
体系的な理解が必要ですね。


【総括】
全体的に言えるのは、
思考力を問う問題が増えているということ。

そして、それが意味するのは
地頭の良さがもろに成績に反映するということ。


では、国公立受験を諦めろということか?


それは違います。
地頭って言葉を使うと
努力しても無駄に聞こえるかもしれませんが

きちんと品詞分解すると
語彙力、読解力、計算力といった
基礎になる力を鍛えることです。

だから、諦めずに
早い段階から基礎力を
あげられるような勉強に取り組みましょう。