元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

選択肢を切る着眼点

こんにちは!
名古屋市通信制高校
不登校を経験した生徒たちに
大学受験指導をしている
ふくちゃんです!


 

# はじめに

 

 

英語、評論文の内容を
把握しているかを尋ねてくる問題では、
選択肢を切るポイントを知っておくことが、
解答時間を短くし、
正確性を高めるために役に立つ。



そして、受験に限って言ってしまえば、
いかに正確に読んだところで、
正確に解けない限り結果はついてこない。

つまり、「二択まで絞れたけど」なのか、
「さっぱり分からない」なのかは、
間違っていたとしたら受験本番では大差ない。


だから、「読めたか」という次元で立ち止まらず、
「解けたか」という一つ上の次元で突き詰めていって欲しい。

さらに、間違えた場合も
本文中にある正解を導く部分を
見つけるだけではなく、

なぜ正解の選択肢を選べなかったのか、
なぜ間違いの選択肢に引っかかったのか、
自分が間違えてしまう時の癖を
見つけるつもりで分析して欲しい。


講師の立場から、
間違えた理由を教えることは
傾向も分かっているので可能だ。


しかし、自分が間違えてしまう癖というのは
人に教えてもらうよりも、
自分で気付いた方が圧倒的に払拭しやすい。

また。悪い癖をなくすにも、
良い癖を身に付けるにも、
習慣が作り出すものなので、
当人の強い意志が必要である。



そういった観点からも、
自分で解決する努力を
していって欲しいと切に願う。

 

 

# 本題

①重要であると分かる表現を知っておく。

 

 


・単語の言い換え

同じ主張を繰り返すために使われることが多い。
意味もなく繰り返す必要はないので、
それだけ重要性が高いと考えられる。
具体例を示す場合にも使われることが多い。


・比較

比べる必要があるものを明確に示すのは、
その違いが重要であるから。
英語だと文法的に苦手とすることが多い分野だが、
読解でも重要となってくる。


・仮定の話

役割的には具体例や筆者の推測で使われる。
しかし、仮定の話もする必要があるものではないので、
読者に訴えかけるために使われていると考える。


・=の関係

比較と被る部分も多いが、
=の関係は段落や文の冒頭で示されることも多い。
どちらかというと、文の内容同士を結び付けることが多いので注意。


・数字

年代にしても、%にしても、
数字が出てきた場合は注意。

 

・絶対的な表現

基本的に根拠もなく100%と言うことは
できないし、するべきではない。
つまり、それほどの根拠があり、
かつ重要であると考えられる


・因果関係

これを表す表現をしっかり理解しておく必要がある。
因果が逆になるだけでまったく異なる話になるので注意。

 

 

➁よくある引っかけのパターンを知っておく。

 

 

・単語の言い換え

 似た単語や熟語のニュアンスに注意。
否定+反意語が置かれることもあるので騙されないように。

 

・比較

比較の内容に注意。
モノが違う、比較の大小が違う、具体的な割合が違うなど
いくつかのパターンが存在する。


・仮定の話

一番多いのが、仮定を現実にしてしまうこと。
仮定はあくまで仮定なので、
現実ではそうなっていないことを忘れずに。


・イコール関係

そこまで頻度は高くないが、
言い換えや比較で使われる手段が使われる。


・数字

単純に数字を変えることが多い。
出来事と年代、モノと数字の組み合わせが合っているのか気を付ける。


・絶対的な表現

本文中で言われてないことが
選択肢中で絶対的に表現されることが多い。
0~100%の中で度合いが合っているのかに注意。


・因果関係

一番作りやすいひっかけである。
時系列や動詞の意味に注意しながら
選択肢を見ていく必要がある。

 

重要であると示す表現と
ひっかけで使われる表現が同じであることからも、
問題というのは筆者が主張していることを
中心に作られていくことが分かる。

つまり、小手先のテクニックを
磨いていくことも大事だが、
筆者がその本文で何が言いたいのか、
それをきちん理解しながら、
追いかけながら読んでいるかがよっぽど大事である。



選択肢を見ていく時も、この選択肢は
本当に主張に沿っているのかという観点から
切り落としていき、絞り切れないときに
テクニックを使うのが最善だろう。