元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

指定校推薦、公募推薦、総合型選抜の違いを簡単に、分かりやすく、まとめてみた!

こんにちは!
名古屋市通信制高校
不登校を経験した生徒たちに
大学受験指導をしている
福ちゃんです!


大学入試の話となると、
決まって出てくるのが「推薦入試」。


「成績優秀者な子とか、
部活をがんばった人が受ける、
特別な入試でしょ?」

「詳しくわからないけど、
うちの子には関係ないだろうな」
なんて思われる方が
いるのかもしれません。

しかし、今の推薦入試は、
保護者世代が想像するものとは
違うことも多いので、
まずは情報として知っておくと良いですよ。


推薦入試を考えた時に
「昔よりも複雑になっていて、
なんかよく分からない」と
なってしまうかもしれませんが、
それを解決していきます。



学校推薦型と総合型って

何がちがうの?


まず、今の大学推薦入試は、
「多くの人に合格のチャンスがある」
これがポイントです。


昔の大学入試の「推薦」というと、
成績優秀者や一芸に秀でた特別な人だけが、
という印象が強いかもしれません。


しかし今や、
学生にとっても身近な入試方式。
私立大の入学者の半数以上が
推薦入試での入学なのです。


そもそも推薦入試には、
大きくわけて
「学校推薦型選抜」と
「総合型選抜」の2種類があります。


この2つの一番大きな違いは

出願に高校の校長先生の推薦が
いるか、いらないか」です。


「学校推薦型選抜」には

校長先生の推薦状が必要。

一方の「総合型選抜」は不要です。

 

なぜならば、
「大学の方針と
受験生の希望の
マッチングを重視する」入試だからです。


総合型選抜を実施する多くの大学では、
「どんな学生を求めているか」を
アドミッション・ポリシーで示しています。


このアドミッション・ポリシーにそって、
「生徒が大学に合うのか」を評価していくのです。


総合型選抜では、

実際にどんな試験が多い?

総合型選抜は、
受験生の学習意欲や
明確な目標意識を評価します。

なので、下記のような
学力以外を見る試験が多いです。

・面接
・小論文
・レポート


学校推薦型は?

学校推薦型選抜は、
学校長の推薦が必要な入試制度です。

出願条件として「評定平均4.0以上」など、
高校自体の成績に一定の基準がある大学が多いです。


また学校推薦型の中に、
「指定校制」「公募制」の2種類があります。

①指定校制
大学側が特定の高校に

募集枠を用意して実施する方式。
学習や部活動などの成績を評価し、
校内で選考が行われます。

募集人員は少なく狭き門ではありますが、
校内選考に通れば、

ほとんど落ちないのが特徴です。

 


②公募制
大学が示した条件をクリアし、
学校長の推薦があれば、
どの高校からも出願できる方式。

大学の出願条件として
評定平均値に基準があることが多い入試です。
「一般推薦」と「特別推薦」にわかれます。

・一般推薦…
書類審査や面接、
小論文を課すケースが多い。
出願に必要な成績基準は高めで、
共通テストが課されるケースもある。


・特別推薦…
スポーツや文化活動、
課外活動などの実績が評価されます。


入試スケジュール


学校長の推薦がいらない
「総合型選抜」と、
学校長の推薦がいる
「学校推薦型選抜」の、
一般的な目安をまとめていきます。

まず、学校長の推薦がいらない

「総合型選抜」。

 

9月     出願
10~11月 合格発表


合否が決まる時期は、比較的早めです。

 


一方、学校長の推薦がいる

「学校推薦型選抜」。


9月    校内選考 
※指定校制の場合
11月  出願
12月  入試・合格発表 ※共通テストを課さない場合
1~2月 入試・合格発表 ※共通テストを課す場合


推薦入試のスケジュールは、
大学・学部学科によって、
大きく異なる場合が多いので、
必ず大学の入試概要のページを確認してください。

 


対策はいつから始めれば良いの?

推薦入試、それ自体の対策は、
高3になると本格的にスタートします。


ただし、

「推薦入試を、受験するかどうか」は
高2の1~3月(いわゆる「受験0学期」)

に決めておくべきです。

なぜなら、高3の4~6月に、
推薦入試に提出する

書類の内容をまとめたり、
出願に必要な検定試験を

受検できるからです。


特に英検2級以上などの
条件が課される場合もあるので、
要注意です。


そして、高3の7月ごろに、
最終的な出願先を決定。


高3の夏休み以降は、
小論文・志望理由書・面接対策などの
具体的な受験対策が始まります。

一般入試と推薦入試、
両方の対策をするので
一番忙しい時期です。


ですが、夏から

勉強を入試対策に切り替えて、
合格している人も多いので

一般入試と推薦入試、
両方の対策が心配なかたも、
心配しすぎなくて大丈夫です

 

一番大事なこと



多くの推薦入試で問われるのが

学校の成績です。

 

出願要件として、
「評定平均値〇〇以上」と

示されることが多く、
求められる評定平均値は、
主に高1から高3の成績の平均値になります。


大学が課す成績基準を満たさないと
出願さえできずに
涙を飲むことになります。

高1〜2の方は可能性を増やすためにも
日頃の定期テストをがんばりましょう。

 

ちなみに、通信制高校

比較的評定が取りやすい仕組みに

なっているので、

公募推薦などは出しやすいです。

 

ちなみに、平均評定5.0の

生徒も普通にいます。

 

難関国公立などでも

志望理由書などの書類が

きちんとしていれば

通信制高校でも

合格が取れるんです。