元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

一般書の紹介①『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす』(Succeed: How We Can Reach Our Goals)

こんにちは!
名古屋市通信制高校
不登校を経験した生徒たちに
大学受験指導をしている
ふくちゃんです!


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今回は新しいシリーズとして、
おすすめの一般書紹介を
はじめていきたいと思います。

これは半分、趣味を入っていますが
ただ勉強するだけではなくて、
結果を出すための知識も
身に付けて欲しいので
生徒にも既にやっていることを
定期的に公開したいと思います。

今回は、『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす』
原題は「Succeed:How We Can Reach Our Goals」です。

 

 

 

著者は社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバ―ソン博士です。
Dr. Heidi Grant – Social Psychologist – Speaker – Author – Heidi Grant is a psychologist who studies the science of motivation and communication. (heidigrantphd.com)

目標達成、自己管理、幸福感などに注目して研究している方ですので、
気になる方は他の著書も読まれると良いかと。

 


この本の内容は、受験生ならだれでも参考になります。
なので、何回かに分けて、紹介します。

今日は、冒頭のイントロだけまとめますね。

 

 

失敗の原因

「目標を達成できるかどうかは、
 生まれつきの資質のみでは説明できない」

文庫版 p.15

 

この言葉をよく考えてください。
生まれつきの資質は多少影響します。
関係ないとはいえません。

しかし、それだけではないんです。
僕らはなにかと、「~だから」と
諦める理由を見つけてしまいます。

しかも、それを変えようのない資質に
原因を求めてしまいます。

でも、違うんです。
それらの影響はあるにしても、
それは一要素に過ぎないんです。

変えようと思えば、変わるんですよ。


大事なのは、「意志の強さ」ではない

 

「世の中には意志の強い人(痩せていて、煙草を吸わず、
 周囲から尊敬のまなざしで見つめられる)と、
 意志の弱い人(人生の敗者であり、何事もうまくできず、
 尊敬に値しない)がいる」        文庫版p.17

 

多くの人は持って生まれた意志が弱いから行動を続けられず、
だから、成功しないと考えていることでしょう。

しかし、実際は違います。
心理学では、意志の強さに近い概念で
「自制心」という言葉があります。

 

この自制心の正体は、「筋肉」のようなもので、
疲労も溜まるし、鍛えなければ衰えます。
そして、これがある人は成功しやすいと言われます

しかし、この自制心というものは
目標達成の成功の一部です。
実際は、その他の要素が複雑に絡み合っています。


細かくは次回以降でお伝えしていきますが、
大切なのは、意志の強さといった
1つの要因が理由で上手くいかないわけではありません。

失敗の要因は、複雑に絡み合っているのです。
そして、それらの多くは生まれつきではなく
鍛えれば、どんどん強くなる要素なのです。


それを知るだけでも、
人生においてプラスになることでしょう。