元通信制高校の先生が語る、不登校でも大学受験に合格する方法

不登校に悩まされていた生徒たちと大学受験を挑んだ、元通信制高校の先生が受験に関する情報をお伝えするブログです。

子どもが自分から悩みを話してくれる関係を作るためには?

お子さんに

何か悩みがあるんじゃないか、

と思っても、
思春期にもなると

素直に答えてはくれません。

僕も保護者面談でよく相談を受けます。
でも、苦しくなってしまう前に、
早め早めで話してほしいものです。

こんにちは!
名古屋市通信制高校で、
不登校の生徒を中心に、
大学受験指導をしている福ちゃんです!

今回は、

子どもから

相談をしてもらえる
関係づくりを考えていきます。

我々はどうすれば、

子どもから
自然と悩みを聞けるように

なるのでしょうか?


①会話を「雑談」にしてみる


誰にとっても話しやすい相手は、

雑談ができる相手です。
なにか畏まって話さないといけない相手には
誰だって緊張してしまいます。

ちょっと振り返ってみて、
雑談できていますか?

子どもたちに話しかけるときに、
「注意」や「小言」から

入ってしまうことが
多いんじゃないでしょうか。


例えば、

「ちゃんと手は洗ったの?」とか
「ゲーム止めなさい。宿題は?」と言うのは、
一方的な「注意」であって、

雑談とは呼べないですね。

では、雑談はどうやって始めれば良いのか。
それは相手が好きなことを聞くのが一番。

子どもが好きなゲームをしていたら、
「またゲームばっかりして」と

ため息をついたり、怒るのではなく、
子どもがしていることに

興味をもって話しかけてみる、ということ。

「どのキャラクターが好きなの?」

といった感じに聞いてあげるんです。

 

 

雑談ができると、

大切なことも

話してくれるようになる



子どもたちの方が
話に乗ってきてくれた時に

気をつけるのは、
途中で話を大人が聞きたい方向に

持っていかないこと。

「そんなにゲームが好きだと、
 将来ゲームを作るような

 仕事に就けたらいいね」とか、
「ゲームを作れるように

 プログラミングの勉強してみよっか?」など。


子どもたちがしたい話は

「今」の話です。
今、楽しんでいることを

共感してほしいのに、
将来のことを

いきなり持ち出されたら

興ざめです。

また、子どもが好きで楽しんでいることは、
相手の方が詳しいので、

教えてもらうつもりで、
興味津々な態度で聞くほうがよいです。


こうした雑談できる関係になっていると、
何か元気がない時や

苦しいと感じている時に、
「どうしたの?」と聞きやすいし、
子どもたちも話してくれます。

「友達とのことで

 困っていることはない?」と
少し深い内容も聞きやすいし、

子どもも話しやすいです。


大切なのは、

聞きたいことを

聞けるように誘導せず、
「今」に軸が合った話をしていれば、
雑談の続きで聞けるんです。



解決策は先回りしないで、

子どもが求めたときに提案する


関係作りが少しずつ上手くいき、
子ども側から

将来について語ろうとしたときには、
黙って聞いてあげましょう。

共感が大切です。

ここでも気をつけたいのは、

話を先導しないこと。
聞かれてもいないアドバイスをすると、
「聞いてほしいだけだったのに」と

逃げられてしまいます。


中学生くらいの

学校選びや塾選びの時に
よく見かける失敗を例にあげると、

保護者が勝手にパンフレットを
集めてきて、テーブルに並べるとします。

そして、おそらく保護者は
「これだけ選択肢があるよ」と
伝えたいのだと思いますが、

それがダメなんです。
用意してあげるだけが

優しさではありません。
自分で生きる力を育むのも優しさです。

だから、子ども側が
「自分に合った学校(塾)あるかな~」と
少し弱気な口調で話したときに、

「こんだけいっぱいあるんだけど、
 お母さん調べた中ではこことかどう?」と
言いながら提案するのであれば、
「すごい!」となるのです。

こちらから、先読みして、
子どもたちの行動を制限するのは、
それは「管理」です。


子どもが自分から話し始めたら、
大人はあえて話を先導しようとせず、
あとをついていくようにして

話を聞いてあげてください。

問題を勝手に決めつけられ、
求めてもいない情報を提供されたら、
仮に良かれと思っての行動であっても
いやだと感じるものです。

この気持ちは、

子どもでも同じなんだ、

ということを忘れないでください。


人間は意外とアドバイス

したくなるものです。


しかも、

自分が優位に立ちたい

と思うと現れやすいです。

しかし、相手には

寄り添ってもらえていないと思われます。

だから、アドバイスする前に、
今の子どもの様子をよく見て、
何が好きで何に夢中なのか、

耳を傾けてみます。

そして、いつも楽しく「雑談」することです。

 

 

まとめになります。
僕らは子どもを経験して大人になりました。
自分が思ったようなことを

子どもたちが思うのだろうと
想像を膨らませることは

決して難しくはないでしょう。

しかし、子どもたちは

大人を経験していません。
だから、大人が何を考えているのか

分かりにくいのです。
でも、それは仕方がありません。

当然のことです。


寄り添う側は我々なのです。
自分主導で管理するのではなく、
相手が自由気ままに

居られるようにしてあげてください。